
XMではゴールドを始めとした貴金属4銘柄を扱う事ができます。
今回は、「ゴールド」「シルバー」「プラチナ」「パラジウム」の違い・各種特徴と取引方法について見ていきます。
それでは見ていきましょう。
CFD取引自体は全部で47種類存在し、数ある海外FX会社の中でも断トツの銘柄数を誇ります。
CFD取引全銘柄の特徴については、以下記事にまとめているのでぜひ参考にしてください。
目次
XMのゴールドなど4貴金属について
それでは各銘柄の特長を見ていきましょう。
ゴールド
貴金属CFD取引の中でも、一番人気なのがゴールド取引です。
金はそれ自体に価値がある事から、安定資産として買われる事が一般的。
「有事の金」という言葉があるように、世界経済の雲行きが怪しくなった時に金は買われがちです。リーマンショック後にゴールドが買われ続け最高値(1800ドル)を越えました。
米ドルと逆相関の関係があるともいわれており、チャートが比較的わかりやすいのも特徴です。
貴金属でCFD取引をするのであれば、まずは金取引からと覚えておきましょう。
シルバー
金に次いで人気なのが、シルバー取引です。
ゴールドに比べると価値が低く、一風変わった存在だと言えるでしょう。
基本的にはゴールドと同じリスクオフ資産(有事の際の安定資産)なのですが、値動きは少し特殊です。
理由は以下の2つ。
- ゴールドほど価値が高くない
- 工業に使われやすく、鉄・銅・レアメタル等に引っ張られる
世界情勢が不安定でゴールドが買われている時でも、なぜか銀は売られているなんて事も割とおきます(笑)
ただ金に比べると取引量が少ないため値動きは激しいです。ボラティリティが高いので勝つと爆益に繋がるので一部の投機筋には人気です。
いきなりシルバーから取引することはおすすめしません。
プラチナ
漢字で書くと「白金」。
金よりも希少性は高いので価格も高かったのですが、近年は金よりも安くなっています。
個人投資家・新興国銀行の金買いと、プラチナの需要減少・供給増加懸念が主な理由。
プラチナの産出量の70%は南アフリカが占めているので、南アフリカの政治的不安と南アフリカランドの下落に伴ってプラチナも落ちてしまっています。
とは言えまだまだ希少性が高く需要のある貴金属なので、上昇の余地は十分にあるでしょう。
パラジウム
プラチナとは対照的なのがパラジウムです。
もともと金よりも低い価格でしたが、2019年になり価値が急騰しました。
供給元のロシアと南アフリカの産出量が伸び悩むのに対して、排ガス規制でガソリン車への移行によるパラジウム需要が増加した事が原因でしょう。
現在では金よりも高い価格で推移しています。
ここまで4種類の貴金属について見てきましたが、やはりおすすめは金。
理由は3つあります。
XMのおすすめはゴールド取引
FX取引の2倍以上の変動幅
金を始めとする貴金属は価格変動幅(ボラティリティ)が高く、大きな利益が出しやすいです。
もちろん損失も出やすいですが。
金や原油と言った銘柄の取引の事をCFD取引と言いますが、総じて価格変動が大きいのが特徴です。
その中でも特に金取引をおすすめする理由は、「米ドルとの相関関係」にあります。
米ドルとの相関関係がある
「米ドルが買われると金は売られ、米ドルが売られると金は買われる」
こんな言葉があるほど、金相場は米ドルと強い相関関係を持っています。
以前は金の価格を決めるのは現物取引市場だと言われていましたが、将来の価格を予想して取引する先物取引市場の影響力も大きくなってきました。
そして先物市場の中心はニューヨーク証券取引所の先物市場だと言われています。
FX取引する方であれば、ドルの価格変動は押さえているでしょうから、ドルの価格変動に伴って変動する金の価格も読みやすいですよね。
そして、最後の理由は「長期保有できる」点にあります。
長期保有ができる
CFD取引には現物取引と先物取引という2種類の取引方法があります。
詳しくは次の章でご説明しますが、先物取引には取引期限が決められており、取引期限が来ると強制決済しなくてはなりません。
XMの場合、パラジウムとプラチナは先物取引なので期限が決まっています。
3カ月以上保有する事ができるのは、ゴールドとシルバーのみです。
以上の3点から、金取引をおすすめいたします。
では、XMで金取引を始めとした貴金属を扱う時の注意点を確認していきましょう。
XMでゴールドなど4種貴金属を扱う注意点
現物取引と先物取引がある
金取引を始めとする貴金属取引には、現物取引と先物取引が存在します。
両者の違いは以下の通り。
- 現物取引…現在、売買可能な商品を取引する
- 先物商品…将来の売買について、価格を予想し取引する
ゴールドとシルバーは現物取引、プラチナとパラジウムは先物取引です。
現物と先物で生じる違いを確認しておきましょう。
現物取引 (ゴールド/シルバー) | 先物取引 (パラジウム/プラチナ) | |
---|---|---|
期限 | なし | あり |
スプレッド | 狭い | 広い |
スワップポイント | あり | なし |
配当金 | なし※ | なし |
※通常の現物取引については配当金がでますが、金と銀に関してはでません。
パラジウムとプラチナを取引する際に、確認しておくべきことは限月の存在についてです。
見ていきましょう。
プラチナとパラジウムには限月がある
先物取引にはオープン・クローズ・満期の3種類の日程が定められています。
- オープン:取引開始日
- クローズ:取引終了日(この日以降は決済のみ可)
- 満期:強制決済日(限月)
オープン日からクローズ日までは注文・決済を両方できますが、クローズ日を過ぎた後満期までは決済しかできません。
XMのパラジウム・プラチナ取引はポジションを最大3カ月まで持てます。
期限に関してはXM公式ページの「取引」→「エネルギー」→「カレンダー」から見る事が可能です。
一つ、例を見てみましょう。

「PALL-Jun19」と言う銘柄であれば、オープン・満期日・クローズ日は以下の通り。
- オープン(取引開始日):2019年2月26日
- クローズ(取引終了日):2019年5月23日
- 満期(強制決済日):2019年5月24日
2月26日から5月23日までは注文・決済をする事ができますが、24日は決済しかする事ができません。24日の取引が終了した時点で、持っていたポジションは自動決済されます。
このほかの日付については、XM公式ページを参照してください。
続いては取引時間を見ていきましょう。
ゴールドなど貴金属の取引時間
取引時間は銘柄によって異なるので、確認しておきましょう。
ゴールド・シルバーの取引時間
冬時間 | 夏時間 | |
---|---|---|
期間 | 11月~3月 | 4月~10月 |
取引時間(月-木) | 8:05-翌06:55 | 7:05-翌05:55 |
取引時間(金曜) | 8:05-翌06:50 | 7:05-翌05:50 |
冬時間であれば6:55から8:05まではメンテナンス時間、金曜日だけは終わる時間が5分だけ早い(土曜の朝6:50)です。
夏時間であれば5:55から8:05まではメンテナンス時間、金曜日だけは終わる時間が5分だけ早い(土曜日の朝5:50)です。
続いてパラジウムとプラチナも確認しておきましょう。
パラジウム・プラチナの取引時間
冬時間 | 夏時間 | |
---|---|---|
期間 | 11月~3月 | 4月~10月 |
取引時間(月-木) | 8:05-翌06:55 | 7:05-翌05:55 |
取引時間(金曜) | 8:05-翌05:10 | 7:05-翌04:10 |
冬時間であれば6:55から8:05まではメンテナンス時間、金曜日だけは終わる時間が1時間45分だけ早い(土曜の朝5:50)です。
夏時間であれば5:55から7:05まではメンテナンス時間、金曜日だけは終わる時間が1時間45分だけ早い(土曜日の朝4:10)です。
詳しい取引時間とGMTの計算方法、MT4の時間を調整する方法などは以下の記事を参考にしてください。
XMの取引時間とMT4(MT5)の表示時間に関する疑問を完全解説
ゴールドなど貴金属のレバレッジ
必要証拠金率 | レバレッジ | |
---|---|---|
ゴールド | 0.12% | 888倍 |
シルバー | 0.12% | 888倍 |
プラチナ | 4.50% | 22.2倍 |
パラジウム | 4.50% | 22.2倍 |
各貴金属取引で持つのに必要な証拠金維持率と最大レバレッジは上記の通りです。
ゴールドとシルバーであれば、FX取引と同じ888倍なので必要証拠金が少なくて済みます。
それでは各銘柄のスワップポイントも確認しておきましょう。
ゴールドなど貴金属のスワップポイント
ロングスワップ | ショートスワップ | |
---|---|---|
ゴールド | -14.89 | 2.65 |
シルバー | -2.06% | 0.54 |
プラチナ | なし | なし |
パラジウム | なし | なし |
金取引と銀取引はスワップポイントが付与されます。
プラチナ取引とパラジウム取引は先物取引なのでスワップポイントは付与されません。
金も銀も買いでプラススワップ、売りでマイナススワップですね。
2019年10月時点でのスワップポイントなので、取引前にスワップポイントを確認しておくと良いでしょう。
では最後に必要証拠金と証拠金維持率の計算方法をご説明いたします。
ゴールドなど貴金属の証拠金維持率の計算方法
貴金属の証拠金維持率の計算方法も、各銘柄によって異なるので確認しておきましょう。
ゴールドとシルバーの証拠金維持率計算方法
- ロット数 × コントラクトサイズ × 市場価格 ÷ レバレッジ
コントラクトサイズとレバレッジに関しては下記表を参考にしてください。
レバレッジ | コントラクトサイズ | |||
---|---|---|---|---|
スタンダード | マイクロ | |||
ゴールド | 888 | 100oz/lot | 1oz/lot | |
シルバー | 888 | 5000oz/lot | 50oz/lot |
ロットサイズはポジションの数量(lot)の事で、市場価格とはポジションを持った時の価格の事です。
金を買ったと仮定して計算してみましょう。
ロット数 × コントラクトサイズ × 市場価格 ÷ レバレッジに当てはめると以下の通り。
- ロット数:1lot
- コントラクトサイズ:100oz/lot
- 市場価格:1500ドル/oz
- レバレッジ:888倍
1lot×100oz/lot×1500ドル/oz÷888=169ドル
つまり1万8200円ほどの証拠金があれば取引できるという事ですね。
マイクロ口座であればコントラクトサイズが100分の1なので、182円の証拠金で取引する事ができます。
パラジウムとプラチナの証拠金維持率計算方法
- ロット数 × コントラクトサイズ × オープン価格 × 必要証拠金率
コントラクトサイズと必要証拠金率は以下の通り。
必要証拠金率 | コントラクトサイズ | |
---|---|---|
プラチナ | 4.50% | 10t oz |
パラジウム | 4.50% | 10t oz |
プラチナとパラジウムは口座の種類によってコントラクトサイズの違いはありません。
コチラも例で確認しておきましょう。
ロット数 × コントラクトサイズ × オープン価格 × 必要証拠金率に当てはめると以下の通り。
- ロット数:1lot
- コントラクトサイズ:10t oz/lot
- 市場価格:1500ドル/t oz
- 必要証拠金率:4.5%
1lot×10toz/lot×1500ドル/toz×0.045=675ドル
つまり7万2880円ほどの証拠金があれば取引できるという事ですね。
金取引と比べると必要な証拠金がだいぶ多いので注意してください。
最後に取引手順を画像で解説していきます。
XMでゴールドを取引する方法
XMでゴールドを始めとする貴金属取引はMT4/MT5のどちらでもできます。
MT4/MT5を起動したら、「表示」→「気配値表示」で銘柄一覧がでてきます。
取引したいCFD通貨ペアを選択したら、右クリックして「チャートウィンドウ」を選択すればチャート画面として見れます。
この気配値に銘柄がない場合は、銘柄を登録しましょう。
「表示」→「銘柄」で銘柄一覧が出てくるので、取引したいCFD銘柄を選択して「銘柄を表示する」をクリック。
銘柄の左のドルマークが明るくなっていれば追加完了です。
ちなみに、各銘柄のシンボル(取引ツール上に表示されるシンボル)は以下の通り。
シンボル | |
---|---|
ゴールド | GOLD |
シルバー | SILVER |
プラチナ | PLAT-DEC19 |
パラジウム | PALL-DEC19 |
マイクロ口座だと、ゴールドは「GOLDmicro」、シルバーは「SILVERmicro」と表示されます。
プラチナとパラジウムの後ろについている英文字三桁と数字は、月と年を表します。
頭の中でDEC:12月(December)の19:2019年と変換しておきましょう。
XMのゴールド等4種貴金属の違いまとめ
XMのゴールド・シルバー・パラジウム・プラチナの取引について見てきました。
プラチナとパラジウムは先物取引に分類され、「限月がある事」「最大レバレッジが22倍で証拠金が多めに必要」の2点を抑えておきましょう。
ゴールドはマイクロ口座であれば186円の証拠金があればポジションを持つ事ができるので、おすすめです。
また、XMは貴金属取引の他にも47種類のCFD銘柄を取り揃えています。
中でも人気なのは日経平均株価指数。日経225と言うやつですね。
最大レバレッジ200倍で日経225を取引してみたい方は、下記記事を参考にしてください。
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